レズビアンと一口にいっても、実はさまざまなセクシャリティがあります。
大別すると、
- タチ(攻める側の属性)
- リバ(どちらにもなれる属性)
- ネコ(受ける側の属性)
これら3つです。
攻める側・受ける側というのは簡単に説明すると、
タチ:夜の営みの中で攻める側
ネコ:受ける側
となります。
これらの属性というのは、レズビアン業界の中でも重要な項目のひとつでもあります。
会話の中でわざわざセクシャリティを公表する人は多くないですが、SNSなどで自分の属性を公表している人は多いです
そこで今回は、攻めも受けもこなす器用な「リバ」について詳しく説明していきます。
いまいち、セクシャリティについてよく分からないので知りたい・・・!
という方は是非とも最後まで読んでみてくださいね。
リバとは?
レズビアンの属性がタチ・リバ・ネコの3種類ありますが、タチにもネコにも成り代われるリバとは、実際どのような属性なのでしょうか?
結論から言うと、
タチは夜の営みでの攻めを行う属性のことを指し、ネコは夜の営みでの受け身側の属性のことを指します。
リバの語源は2種類ある
リバにはどのような語源があるのかご存知でしょうか?
リバの語源というのは2つあって、
①リバーシブル(reversible)
②自由(Liberty)
といわれています。
タチとネコ、臨機応変に成り代われるリバは「リバーシブル」という語源にぴったりですね。
実はリバの人口は多い!?
レズビアン界隈でも属性について話題になることは多いですが、どの属性が多くの割合を占めているのでしょうか?
タチまたはネコが多いと考える人もいるのですが、実はリバの属性であるという人が多いんです。
なぜなのかというと、タチ側・ネコ側と固定した属性にとらわれるのではなく、
自分自身のその時の気持ちだったり、相手の属性などに合わせて臨機応変に立場を自由に成り代わりたいと考える人が多いから
です。
その時の自分自身の気持ちに合わせて立場を変えることができるので、自分自身に嘘をつくこともなくありのままの姿でいられます。
そのため、今まではタチ・ネコという固定概念に捉われていたけれど、リバの友達の話を聞いて
自分ももしかしたらリバなのかもしれない・・・
と考えるようになった人も多いようです。
〇〇寄りリバという人が多い
タチとネコに比べてリバの属性の人が多い理由のひとつとして、以下があげられます。
〇〇寄りリバと名乗ることができるから
この〇〇寄りというのは「タチまたはネコのどちらかに寄った考えの人間です」といった表現をする際に利用されます。
つまり、リバには完全に中立の立場という人もいますが
- タチ寄りリバ(どちらかといえばタチに比重が偏っているリバ)
- ネコ寄りリバ(どちらかといえばネコに比重が偏っているリバ)
という表現をする方が多いです。
これらの〇〇寄りリバという表現ができることによって、今まで若干のもやもやを抱きながら自分をタチ・ネコと表現してきた人たちも、自分自身の本当の姿を表現することができるようになります。
それによって自分自身の属性を「リバ」と表現する人も増えて、レズビアンイベントごとにタチまたはネコとして立ち回るようにしているようです。
リバの特徴
さて、リバについていくつか解説してきました。
次にリバの特徴として、以下の3つの特徴について触れていきます。
- 性的役割が比較的自由であること
- どの属性の人とも相性が比較的良いこと
- 実際のところ、クエスチョニングの人も多いこと
です。
性的役割が比較的自由
リバというのは自分自身の気持ちや相手の属性に合わせて、性的役割を変えることができます。
そのため、どちらかでいなければいけないという固定概念も存在せず、自由な気持ちで自分の気持ちの向く方の立場でいることが可能となります。
とはいえ、相手によって役割の割合が変わることもあるので注意しましょう。
どの属性とも相性が比較的良い
リバの場合は、タチになったりネコになったりできる対応力があります。
そのため、
今まで付き合ってきた人はタチだったからネコとして接してきたが、今度付き合う人はネコだからタチとして接する
ということができたり、
お互いリバ同士だからその時によってポジションを変える
ということもできるなど、お付き合いに幅を持たせることができます。
タチの人ともリバの人ともネコの人とも付き合うことができるため、さまざまな属性にこだわらず多くの人と知り合いやすい傾向にあります
レズビアンの恋愛では人間としての人柄はもちろんですが、属性も重視している人が多いので、どちらにも対応できるというリバは恋愛対象として多くの人から見られやすくもなります。
タチ・ネコの時はあんまり意識しなかった思いもよらない人とお付き合いすることになった、なんてパターンも
実はクエスチョニングの人も少なくない
タチ寄りリバ、ネコ寄りリバという人も多いように、今まで自分自身のセクシャリティに疑問を持つクエスチョニングの人がリバである人が少なくないのが特徴です。
リバと聞くと中立の立場でなければならないと考え、
わたしってリバではないよね・・・?
と考えて自分自身のセクシャリティが分からなくなってしまったという人も多いです。
しかし、実際のところどちらにも成り代われる存在となり、ほかの友人と話していくうちに
もしかするとわたしってリバって名乗っていいのかも!
とセクシャリティが定まっていく人も多いのが現状です。
最後に
今回は、レズビアンの属性の中のひとつでもある「リバ」について、言葉の意味や特徴を紹介してきました。
リバは、タチ・ネコといった固定概念に囚われることなく、その時の気持ちだったり考え方だったりを相手に合わせられる存在です。
自由な考え方ができるリバという属性は、交友関係も広がりやすくなり、本当の自分でいられることもあって
今までに比べると気楽に生きることができるようになった!
という人もいます。
レズビアンの恋愛というのは複雑な恋愛のカタチでもあり、属性を重視する人も多いので、これを機に自分自身の属性についてゆっくり向き合ってみる時間も必要なのかもしれません。